日本出身で世界ランキング2位の大坂なおみ選手が、テニスランキングの発表を受けて、2021年東京オリンピックの出場権を獲得しました。このランキングは、男女ともに上位56名が2021年に延期された東京五輪に参加できるというものです(結果は女子テニス協会(WTA)およびテニスプロフェッショナル協会(ATP)のランキングによる)。

五輪ルール上、1国につき4名まで出場となっています。米国でいうと、ジェシカ・ペグラとマディソン・キーズは30位以内に入ったにもかかわらず出場を逃しましたが、ケニン、ウィリアムズ、ブレイディ、ガウフの4人は出場権を獲得しました。

大坂選手は、2016年のリオデジャネイロ大会で女子シングルスのタイトルを獲得し、オリンピックの覇者となったモニカ・プイグ選手(プエルトリコ)と対戦します。また、今年は男女ダブルスのトップ10ペアにも大会出場権が与えられました。

 

大坂選手は、記者会見を欠席したことによる影響で、先日の全仏オープンを辞退しました。大坂選手にとっては初のオリンピックとなります。記者会見をボイコットし続けると、全英オープンや今後のメジャー大会から追放される可能性があると、グランドスラムの主催者から警告されました。

さらに、メディアとの契約に違反したことで1万5000ドルの違約金を払わされることに。本人によると、試合から時間を置くと語っています。今週、ベルリンで開催されたグラスコート大会「WTA500」も辞退しており、6月28日に開幕するウィンブルドンへの出場が危ぶまれています。

 

大坂選手は米国で育ちましたが、オリンピックで日本を代表するために、2019年に日本国籍を選びました。元世界ランキング1位の彼女は過去に、東京五輪で最も輝かしいメダルを獲得することは、自分にとってこの上ない価値があると語っていました。

大坂選手は2019年にこう語っています。「単純にタイミングの問題という面もありますが、私の選手キャリアにおいては最も大きな意味を持つでしょう。グランドスラムには毎年出場していますが、オリンピックは4年に1度しかないので、オリンピックチャンピオンになる機会は多くありません。」

大坂選手はまた、世界的なパンデミックの最中にオリンピックが開催されることになり、日本国民の不満がくすぶっていることから、日本政府への懸念を表明しています。

2021東京五輪の女子シングルス、男子シングルスの出場者数は64人で、7月24日から8月1日までの日程で有明テニスの森公園での開催が予定されていますので、ぜひこの熱戦をお見逃しなく!